2009年01月18日

CTの結果

CTスキャンの結果を聞いたのは12月9日でした。

いや〜CTでじっくり調べると、色々身体のことが分かるものなのですね。分かりすぎてコワイくらい…

1.腹部スキャン

胆嚢、胆管、膵臓、脾臓、副腎、膀胱→異常なし。

腎臓→腎盂と呼ばれる部分が普通より大きくて腎臓本体よりはみでているらしい(両方とも)。生まれつきのようです。知らなかった。癌とは関係なくネフローゼもなし。

肝臓→低密度組織の箇所がいくつか見られるが良性の病変らしい。(で、一体何なんですか?)

骨盤内→(盛り沢山ですよ。)
少量の腹水が認められる。
左側骨盤のS字結腸のすぐ隣に癌転移と疑われる小結節あり。
S字結腸の表面にも歯垢がたまったように厚みを増している箇所あり。
左側大腸と腹壁の間の隙間にいくつか小結節あり。
右側大腸と腹壁の間の隙間にもやや厚みを増している箇所有り。
腸閉塞はなし。

リンパ→骨盤内のリンパ節が若干腫れているが、最大のリンパ節で7mmなのでボーダーライン。

グリグリ→右下腹部の皮下小結節、8個確認、最大15mm、肉腫、腹腔内への浸潤なし。

2.胸部スキャン
(胸部は8月22日にスキャンしているので比較できます。)

肺→左肺下葉に微小の小結節が見られるが、前回から変化無し。

乳房→左乳房に7mmの小結節が見られるが、前回から変化無し。
(そんなものがあるなんて、前のスキャンの時、誰も言ってなかったよ〜。)

以上のことから、胸部への転移を明確に示すエビデンスは無し。

だそうです。

ボロボロじゃん、私。
右にも左にも散ってるけど、グリグリを除けば、どれも転移の初期症状で臓器の機能を妨げてないっていうことみたいですね。
唯一のグッドニュースは、グリグリ君達は肉腫でリンパ節とは関係なかったということ。皮下転移はグリグリしているだけで、それ自体は比較的無害らしいです。不幸中の幸いとはこのことでしょうか。

ついでに2度目のCA125の結果も聞いたのですが、またも11で変化無し。
このマーカー、私には効かないのかも。

さてここまで来て、やっと治療再開の段取りに漕ぎ着けました。何せアポが3週間おきだから、あっという間に時間がたってしまうのです。私がグリグリに気づいて既に2ヶ月、生検で癌と確認されてからも1ヶ月近くたっていました。心配性の人だったら耐えられないでしょうね。

しかもこの日(12月9日)、ドクターMはすぐにでも抗がん剤治療を始めるような話をしていたのですが、翌日ナースから電話がきて、ホリデーシーズンだから年明けまでキモの予約は取れないと言われてしまいました。一番早いアポで1月7日。あと1ヶ月も待つの〜?さすがに眩暈がしました。

tree.jpg

氷のツリーはクリスマスの後もそのまま。
posted by leo at 16:34| Comment(0) | 再手術後〜ぐりぐり発見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月16日

気を取り直してCTスキャン

cold day.jpg

ここ2-3日、寒波が来てま〜す。マイナス16℃くらいかな。窓ガラスも凍りついてます。

★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★


ドクターに面と向かって完治の見込みが低いと告げられたことを、後日友人に話すと「どうして医者がそんなこと言うの!」と怒ってました。

まあドクターMだって、全ての患者にあそこまではっきり言うとは思えないんですけど。

私が単刀直入に質問したから、ドクターもごまかさず正直に答えてくれたのだと思います。聞いて良かったと思ってます。

こればかりは人によるから何とも言えません。予後が悪いと知ったとたんがっくりきて生きる望みを失ってしまう人だっているでしょう。その辺りの患者の個性を見極めて、医者も何をどう伝えるか決めなければならないのだから大変です。

病院から戻った夜はさすがに泣きましたし、その後も時々発作的にメソメソすることはあったのですが、たいてい20分くらいで収まっちゃうんですよね。悲しみも喉元を過ぎると忘れるというか。元来、カーっと怒った10分後にはケロっとして大笑いしてるタイプなので、思いつめるような感情の持続力がないみたいです。

そもそも卵巣がんというのは、発見時にすでに進行しているケースが多いため完治が難しい反面、抗がん剤はよく効く方なので、寛解だか半解だかの状態で何年も普通の生活を続けている人だって沢山いるわけです。

私自身どう考えても、そうすぐダメになるとは思えません。2度の手術から順調に回復して体力も元通りだし、食欲もありすぎる程だし、検査結果にかかわらず本人は元気一杯なんですから。グリグリだってそこにあるってだけで痛くもないし。(ただ、グリグリも私と元気を共有しているので、日に日に育ったり兄弟を増やしたりしてましたが…)

私は、全く奇跡を信じないわけではないですが、どちらかというと期待や希望は現実に沿ったもののほうが性に合っているようです。まず2年頑張るぞ〜と目標を立てて、達成したらまた2年と繰り返してるうちに、気がついたら20年以上生きてたってことも有り得るのだ!

と、気を取り直してCTスキャンへ(11月28日)。
腹部スキャンの為に前日の夜と当日の朝、2回に分けてバリウムを飲みました。水で薄めたせいか思ったほど不味くなくてヨカッタ〜。胸部スキャンの為の造影剤(ヨード)を注射されたあと検査開始です。卵巣がんの通常の転移パターンから、ドクターは腹腔内(大腸、膀胱)を一番心配しているようでした。が、私は実は肝臓とか肺とかがちょっと気がかりだったんですよね。というのは、時おり右上腹部、肋骨の下あたりがシクシクしたり、背中(上の方)に鈍い痛みを感じたりしたことがあったので… さあ、どうでるか?
posted by leo at 17:27| Comment(0) | 再手術後〜ぐりぐり発見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月15日

涙がこぼれた日

ドクターに言われるまま3週間様子を見ましたが、グリグリはなくならないどころか、数が増えて5つになってしまいました。うるうる…

その一方、CA125の結果は11でした。11というのは2とか3とかよりは高いけど十分正常範囲内(<35)です。ホッとしました。が、よく考えてみたら、腫瘍マーカーというのは、継続的に測ってその推移(上昇・下降)を見て判断すべきものだということに気づきました。しゅ〜ん。

11月13日、病院へ。
グリグリ増殖の知らせを聞いたドクターMは
「生体検査しましょう。そこに針(ニードル)をさしてちょっとだけ組織を取ります。その検査を専門にしている人がいるから、急だけど今来てくれるように頼んでみましょう。」と、鶴の一声。
えっ、今すぐですか?
ちょっとアセる私の手を、研修医さんがそっと握って「大丈夫よ、心配しないで」と言ってくれました。

ドクターMにニードル・ガイと呼ばれた生体検査の先生は、それはそれは優しい方で、しかもゴッド・ハンドの持ち主。針を刺された時チクリともしませんでした。

そして待つこと15分。

winter flower.jpg

ドクターMが再び、今度は一人であらわれ、診療室のドアをバンと閉めました。

「残念ながら、そのグリグリも同じ卵巣癌だと分かりました。」
「…そうですか。そうじゃないかと思ってました。それで、これ一体何なんですか?リンパですか?リンパは大丈夫って言ってましたよね。」
「だってリンパ節は確かに異常なく見えたもの!リンパかもしれないし、手術の時に皮膚の下にこぼれてしまったのかもしれないし。」
(こぼれた〜!?)

「とにかくCTスキャンよ。他の箇所にも広がってる可能性は高いから。」と続けるドクターに、私はまた凄い質問をしてしまいました。

「こんな状態で、私、本当に治るんでしょうか?それとも、これからの治療のゴールは、癌をコントロールしながら生きていくっていう方向になるんでしょうか?」

するとドクターは私の目を見て言いました。

「そのグリグリが転移だっていうことを考えると、完治は、不可能ではないけれど難しいと思います。」
「…」
「寛解を目指しましょう!それで出来るだけ長く生きられるようにしましょう!」
「そうですね…」としか答えようがなかったです。

CTでよく調べるのが先だけど、治療は恐らく抗がん剤がベストだと。


(うん、そうだね。グリグリを切って取ったところで、他のところに癌が出てくるだけだものね。2回も手術したのに治らないし、破裂しちゃうし、こぼれちゃうし。もう手術はいいや。)



病院を出てトボトボと、涙が落ちそうなのをこらえて、洟をすすりながら歩きました。
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2009年01月14日

ぐりぐり発見

再手術の組織検査の結果(右卵巣だけでなく子宮と卵管にも癌の痕跡有り)と最初の手術中の左卵巣の破裂から、私の癌のステージはIICのようでした。少なくともその時点では…

アメリカのNCI(国立がん研)の統計によるとステージIICの5年生存率は57%(再発して存命中含む)。こんなに低いのならもうドウでもイイワと、やけになりそうになる気持ちを押さえ冷静に考えると、やはり再発防止の抗がん剤(効くかどうかは?だけど)は避けられないと感じました。ドクターMとの次のアポは10月21日だったので、それまでの間、いまひとつ不安な心臓のエコーを2回受けたりして、私なりに化学治療への準備をしていました。根が楽観的なのか、そんな状況下でも「まぁ治るでしょ」と思ってました。

そんなある日。

多分10月13日くらいのことです。ベッドの中で何気なく下腹を触っていると…

「な、な、なんだこれは〜!!!」
右の下腹部に小さなグリグリが…

kuri.jpg

ぞっとしました。気になってもっとよく触ってみると全部で3つありました。一番大きいのはグリーンピースくらいの大きさです。これ、癌?でもどうしてこんなところに卵巣癌が?卵巣癌って普通、大腸とか膀胱とか肝臓とか横隔膜とかに転移するんじゃなかったっけ?触ってわかる卵巣癌なんてアリ?でもこのタイミングにロケーション。癌でないとしたら一体何なの?癌だとしたら、再発ではなくて取り残しだろうな。手術後7週間あまりで触れてわかる大きさってことは、もっと前からそこにあった筈。そういえばリンパ郭清しなかったし。これリンパ節?そんなわけないよね。

などと色々な考えが頭の中を交錯しました。それからは、触っては「まだあるよ〜、なくならないよ〜」とがっかりする毎日。

21日病院にて、研修医に会うなりグリグリの存在を伝えました。怪訝そうに触る研修医。すぐに上役の婦人科医をつれてきました。触診した婦人科医の顔が険しくなって診療室に緊張した雰囲気が… そしてドクターMの登場です。大物ドクターMもさすがにちょっと慌てていましたが、威厳を保って一言。

「パニックするにはまだ早いわ。」

そしてとりあえずグリグリの大きさを測り、大きくなるかどうか2-3週間様子を見ることになりました。同時にCA125の測定も指示されました。卵巣腫瘍マーカーのCA125、ついに来ました。がん発見後4ヶ月以上たって初体験です。あれよあれよという間に、本格的ながん患者化していく自分が、人生の坂道を転げ落ちていくように感じて寂しくなりました。



posted by leo at 18:09| Comment(2) | 再手術後〜ぐりぐり発見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月12日

化学療法医と面談

キモセラピーについてもっと詳しい話を聞くためドクターKと会うことになりました。というか、正直に言いますと、抗がん剤に抵抗のある私の説得にドクターKが駆り出されたという訳です。

ちなみに主治医のドクターMはGynecologic Oncologist(婦人科腫瘍医)で基本的に外科医。
ドクターKはMedical Oncologist(腫瘍内科医)で化学療法が専門です。

アポは9月29日。予想されたことながら、まず研修医が出てきました。化学治療の再発抑制効果のエビデンスとして研修医が持ち出してきたのは、ヨーロッパで初期卵巣がん患者を対象に行われた調査結果でした。

このトライアルについて簡単に説明しますと、1990年から2000年にかけてACTIONとICON1という2つのランダム試験が行われました。対象者は、手術で患部切除済みの初期卵巣がん患者(ステージI、II)。サンプル数は2つ合わせて925。この人達を2つのグループに分け、片方は経過観察のみ、もう片方は術後化学療法を施し生存率、再発率の違いをみたものです。 経過観察組に比べ化学治療組は全体5年生存率(再発しても存命なら含まれる)で8%、無再発5年生存率では11%高い、という結果がでました。

11%というのは統計学的には有意な差です。
個人的に「11%も高い」と感じるか、「11%しか高くない」と感じるかは主観の違いだと思います。
この調査に限ってもっと単純な言い方をすれば、再発の有無に抗がん剤で違いがでたのは約10人に1人…
「ビミョ〜な数字だな」というのが私の感想でした。
動脈硬化の予防にアスピリンを飲むのなら誰もためらわない。「効くかもしれない」で充分です。
でも化学治療は…

another flower.jpg

せっかく披露したエビデンスにあまり感服した様子のない私に、研修医は痺れをきらしてきました。
そして、卵巣癌の化学療法に使われるカーボプラチンとタキソールは「マイルドな抗がん剤だから副作用もたいしたことない」などと無神経なことを言い出しました。
「自分の身体で試したこともないのに、どうしてそんなことがわかるんですか?」とやり返してやったら
「ん…だって患者さんがそう言ってたから」と詰まる研修医。
確かに副作用の軽い方もいるでしょう。
でもね、副作用が辛くてもそれを研修医ごときに愚痴ったところで仕方ないから口にしない人だって沢山いるだろうってことが、わからないのかこの若造!(私は実はコワイおばさんなんだよ)
…と空気の冷えてきたところに、ドクターKがようやく顔を出しました。

ドクターKを見た時、私の目は一瞬丸くなってしまいました。というのはですね、こんなことを言ったら大変失礼なのですが、ドクターKはまるでご自身が化学療法を受けているかのようなお姿だったのです。極端なまでに痩せていて、頭頂部の髪が薄いのです。(顔立ちはとても穏やかで優しそうな方です。)
生まれつきなのか、拒食症なのか、それとも長年抗がん剤を扱っているうちに毒が身体に回ってしまったのか(まさかね)、よくわかりません。いくら無作法な私でもこればかりは聞けません。

ドクターKを交え、さらに化学治療の話は続いたのですが、彼女のルックスのことが気になって集中力を失ってしまった私でした。
posted by leo at 17:11| Comment(0) | 再手術後〜ぐりぐり発見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月11日

組織検査の結果

2度目の手術は開腹手術だったので、前回の腹腔鏡手術よりは回復に時間がかかりました。それでも退院後は日に日に元気になって、2週間くらいで仕事場にも復帰できました。

術後検診は9月23日。
まず最初に研修医による問診、それから婦人科医による触診がありました。卵巣がんの触診って結構辛いんです。要するに膣と肛門から指をいれられる訳ですから… 幸い今まで触診された先生は全員女性でした。男女差別はしたくないけど、やっぱりあの診察は女医さんの方がいいなぁ。

しばらく待っているとドクターMがやって来ました。組織検査の結果発表です。どきどきしました。

「右の卵巣の変色していた部分ね〜やっぱり癌だったわ。」
「ふむふむ。」
「それで〜ちょっと驚いちゃったんだけど…」
「へっ?」
「子宮と左の卵管にもいくつか癌の沈着箇所が見つかったのよ。」
「…」

ず〜んと胸が重くなりました。手術の後、子宮は大丈夫だって言ってたのに。
やっぱり癌は見ただけじゃわからないんだ。

後で何度も読み返した組織検査レポートによると次の通りでした。

右卵巣→表面の皮層に癌沈着箇所あり
右卵管→異常なし
左卵管→漿膜に癌沈着箇所あり
子宮内膜→表面に2箇所癌性の病巣あり
子宮筋層→複数の平滑筋腫あり(良性)
子宮頚部→異常なし
大網→異常なし
腹腔洗浄液→異常なし

沈着箇所のサイズが小さく部位の表面であることから転移性の沈着と思われる(多発ではない)。

fading flower.jpg

落胆する結果ではありましたが、この時点では一応寛解しているとみなされていました。つまり手術で悪いところは全部取ってしまったということです。ただ顕微鏡レベルの癌細胞がまだ身体に残っている可能性は非常に高く、あとはその癌細胞が再び結集して腫瘍を作るかどうかです。当然のことながら化学治療の話になりました。

術後のキモセラピーに関してはどうしようかずっと考えていました。誰だって抗がん剤なんてやりたくないですものね。そこでドクターMに正直な気持ちをぶつけてみることにしました。


この後は私の個人的な抗がん剤への不安と、担当医の個人的な反応について綴りました。化学治療に関する一般論ではありません。また化学治療は、癌の種類、ステージ、治療の目的(手術前、再発防止、緩和ケア)などによって本当に様々なのだということも考慮のうえ、尚興味があるようでしたらお読み下さい。


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posted by leo at 16:46| Comment(0) | 再手術後〜ぐりぐり発見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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