2009年07月15日

経過観察

怠慢および諸般の事情により更新が遅れてしまいました…
カナダ東岸は毎日お天気も宜しく、でも何だか北風が吹いてます。今年は平年より涼しいようです。

もう1週間も前の話になるのですが、7月7日(七夕!)に主治医に会い6月26日に撮ったCTスキャンの結果を聞いてきました。現時点では画像上(腹部&胸部)ガンは見つからないので、10月まで経過観察になりました。(ファンファ〜レ!)

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ということは、最近如実に太さを増した腰まわりの犯人は腹水ではなくてやはり脂肪だったの?時おり下腹がシクシクするのも、よく触ってみたら手術の継ぎ目周辺の比較的浅いところで感じる… つまり「季節の変わり目は古傷が痛んでね〜」ってやつ?なんだか半信半疑ですが、抗がん剤がそこそこ効いてくれたようなのでホッとしました。カーボプラチン君グッドジョブ!

前回のアポの時も書きましたが、私の病院では(というか多分カナダの病院ではどこでも…)経過観察中は何もしません。何もしないというのは本当に何もしないことです。CA125もなし。CTもなし。問診と触診のみ。それで何らかの症状が現れた時点で、マーカーやCTを用いて『疑惑』が本当にガンの仕業なのかどうかを調べるのが通常のアプローチなのです。

どうして定期的に(3カ月とか6ヶ月おきに)CTを撮らないのですか?
単刀直入に主治医に尋ねました。

ドクターMは「ん〜再発治療をあまり早く始めすぎるのはね〜、色々と問題があって…」とちょっと口を濁したのち、「再発に関しては早期発見は重要ではないからです」と言い切りました。(この先生はあくまでもスッパリ、キッパリした方なのです…)

要は治療が難しくなってしまうほどガンが大きくなったら困るけど、治療再開が早すぎても患者にとってはメリットがないということのようです。似たような意見を腫瘍内科医の先生が述べているのを、ジョンズホプキンスの再発卵巣ガンQ&Aで読んだ記憶があります。これは医師によって意見の分かれる部分だとも書いてありました。

私自身はもともとovertreatment(過度の治療)に対して抵抗がある方なので、治療再開を遅らせる方針には基本的に賛成です。残る人生、QOLを重視しながらガンと共存していくためにも、治療によって全身状態が悪化するのは最小限に抑えたいと思います。もちろん、気づかないうちにガンが急成長したり広がったりしたら、という不安感はあります。が、健康体だった頃と比べ体調の変化に相当敏感になっているのは確かです。またカナダにおける生存率などの数字が国際的にとりたてて低くはないという事実もありますので「まあ、何とかなるでしょ」というのが今の心境です。

★   ★   ★   ★   ★   ★   ★   ★

…ということで、とりあえずハッピーな日常生活を続ける筈でした。
ところがどっこい、人生そう甘くなかったのですよ。続きはまた明日。
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2009年06月04日

化学治療6回目

キモ外来の待合室につくと結構混んでいました。
昨日、無駄に待たされてキリキリしていたので、何だか気持ちがブルーに… でも沢山人がいたのは付き添いが多かったかららしく、30分も待たないうちに名前を呼ばれてホッとしました。

今日の問題は針がなかなか刺さってくれなかったことです。

vein.jpg

写真が見づらくて申し訳ありませんが、赤いポツポツは全部失敗作。

過去5回のキモでずっとこの静脈を使っていたので、もうイヤだよ〜と言っているように感じました。ヒートパッドで15分くらい暖めたのですがやっぱりダメ。あきらめて今回は肘の内側の静脈を使いました。

担当のナースさんは、あまり針刺しが上手くなかったような気もするのですが、とてもいい人で「何度も刺してゴメンネ、痛い思いをさせてゴメンネ」と繰り返し謝り、最後は針刺しの達人をどこからかひっぱってきました。達人がエイヤー、ブスッと突き刺したらやっと開通。担当ナースさんはその後も通りかかるたびに、「大丈夫?今日は大変だったね」と心配そうに声をかけてくれました。手先は少し不器用なのかもしれませんが、心は優しいし謙虚な態度なので腹は立ちませんでした。

6回目だと知っているので「これで終わり?」と尋ねられました。
「うん、とりあえずは。また来ると思うけどね。」と答えると
「このキモが本当に最後で、もう2度とキモを受けることがないといいのにね。」
なんてジンとするようなことを、泣きそうな顔で言ってくれました。
ビジネスライクな人が多い中、こういうナースさんもいるのですね。

それから、主治医のドクターM付きのナースさんは、昨日の言葉通りCTスキャンのアポと家で飲む造影剤など一式持って、キモルームまで来てくれました。CTは26日の予定です。

wristband.jpg

↑入院したり化学治療を受けたりする時につけるリストバンドです。この先しばらくは必要なくなりそうなので記念撮影しました。
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2009年06月03日

白血球アップ免疫ダウン

furby.jpg

延期されていた化学治療の仕切りなおしのため、今日もう一度血液検査をしました。

       先週 → 今週
ヘモグロビン 10.3 → 10.6
白血球総数 2800 → 3600
好中球 1200 → 1900
血小板 208000 → 368000

あら〜さすが1週間待つと数が増えますね〜。
ほぼ健康人なみの数値!

で、当然のことながら明日6回目のキモセラピーです。

めでたし、めでたし。
と言いたいところなのですが、実は今日は病院で思いっきり待たされて結構頭にきました。
待って待って、挙句の果てにナースが「血液検査オッケーだったから帰っていいわ」と一言。
医者は顔を見せもしませんでした。
それだけのことで何故4時間待たせるの?
それに今回が一応最後の治療で、もう当分会わないかもしれないのに、今後のこととか話さなくていいわけ?今具合が悪くなかったら放っておかれちゃうわけ?

実は1ヶ月前にドクターに会った時、今の化学療法が終わったらどうするのかちらっと尋ねたのですが、答えはなんと「何にもしません。検査もしません。」だったんです〜。
「え〜」と驚いたら「だってグリグリは消えたでしょ。」
グリグリは消えたって他の場所で何か起こっていないという確証はないのに、推測だけで『寛解』って決め付けちゃうの?勿論ドクターには長い経験とそれに基づく直感があるのだろうけど、でもそのプロの当てずっぽうが見事に外れた事だってあるのに。(手術した時、子宮には転移していないと言い切っていたが、組織検査で転移が見つかりました…)

CTやって〜と食い下がったら、じゃあ6回目が終わってからって言ってたのに、それはどうなったのか〜?
目じりを吊り上げながらナースに尋ねると、ドクターに確認して明日私が点滴を受けてる間に知らせに来る、と言ってました。
何しろこちらの人は口先ばかりで、言ってることの半分くらいしか信じられないので、本当に知らせに来てくれるかどうか明日になるまでわかりません。(来なかったら電話するまでなんだけど。)

なんだかもうムカついて、ストレスで免疫が下がったような気がします。
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2009年05月27日

1周年記念

左卵巣茎捻転で緊急手術してから昨日で丸1年経ちました。組織検査でガンが発見されたのは多分その1週間後くらい、医者から告知されたのは6月10日です。でも私にとって一番忘れ難いのは5月26日です。それまでカゼひとつひかず、健康そのものだと思っていた私。身体より仕事を優先していた私。ガンという病気のことは勿論知っていたけれど、他人事だとおもっていた私。そんな私のイノセントディズが終わったのが去年の5月26日。あの日を境に私の人生は変わったのです。そう思うと感慨もひとしお。

まあ、とりあえず… 1年元気で生きたぞ〜!な〜んてちょっと嬉しい…

anniversary.jpg

それから今週に予定されていた6回めのキモセラピーは来週まで延期になってしまいました。

今日の血液検査の結果は:
ヘモグロビン 10.3
白血球総数 2800
好中球 1200
血小板 208000

これって↑そんなに悪くないですよね。と思うのは私だけなのかなぁ?主治医は好中球が少ないと渋い顔で(先月の結果と200しか違わないのに〜)、薬の量を減らして明日決行するか、あと一週間待つかどちらかだと言われてしまいました。もう本当にカナダの医者は無理をしたがらないですよね。まあインフルエンザ流行の折、患者の感染リスクがあまり高くならぬよう州からお達しがあったのかもしれません。

カーボプラチンひとつしか使ってないのに量を減らすっていうのは、さすがに気乗りしません。4週あけてるんですよね〜と不安げに私が言うと、「あと1週間待っても全然問題ないわよ」とドクターはあっさり。もしかしたら点滴と点滴の間隔って、そう厳密に守らなくてもいいものなのかも… G-CSF製剤(白血球の数を増やす薬)を使うという案も出たのですが、普通それを使うのは白血球がもっと低い人だし、私の場合は遅くても自力で回復しているようだから、今回はとりあえず骨髄さんにもう少し時間をあげてみる、ということで合意しました。骨髄の問題は、将来さらなる化学治療が必要になった際ネックになる可能性が高いので、その時にはG-CSF製剤を使わざるを得ないでしょう、という話もしてきました。

ところで、今日病院で見たニューフェイスは『貼り紙』です。立ち入り禁止のようなマークの下に「過去24時間に発熱、下痢、咳の悪化のあった人は、まずナースに相談すること」という指示が書かれていて、全ての出入り口にベタベタと何枚も貼られていました。大騒ぎはしてないけど、一応警戒態勢は取っているということのようですね。
posted by leo at 16:30| Comment(4) | 抗がん剤治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月30日

化学治療5回目

は〜やっと5回目が終わったよ〜。
あと1回でとりあえず治療終了なのかな?
抗がん剤治療も慣れてくると、だんだん日常生活の一部になってくるように感じて、この程度の負担だったらもっと続けてもいいような気までしてきます。でも必要も無く続けたら骨髄が弱るだけだから、6回全部やったら身体を休める方がいいのよね。

今日はくじ運が良かったのか、窓辺の静かな椅子が当たって、お日様を浴び光合成をしながらの点滴でした。順番も早く回ってきたし。終わって出てきたら、待合室が満杯だったので、ちょっとした時間差で待ち時間が相当変わるのかもしれません。

そして…
マスクをしている人がいましたよ!約1名でしたが。
ナースさん曰く、「う〜ん、SARSの時は大変だったけど、今回のは要するにインフルエンザだから。新型だってだけで。インフルエンザにはいつも注意してるし、大丈夫でしょ。」だそうです。

とてもお天気が良かったので、病院から歩いて20分くらいのところにある大学構内の桜を見てきました。

cherry blossom.jpg

この大学、私も15年くらい前に通ったことがありましたが、その頃はこんな並木はなかったです。まだ背の低いちびっ子桜たちなのですが、厳しいカナダの冬を乗り越え健気に花を開いています。あやかりたいですね〜。
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2009年04月29日

骨髄絶好調

本日の血液検査の結果:
ヘモグロビン 11.3
白血球総数 2900
好中球 1400
血小板 304000

好中球がやや少なめなのを除いたら、ほぼ普通の人並みです。
まあ単剤で4週間おきだから、いくら私の怠け骨髄でも回復せざるをえないのでしょう。

banana cat.jpg

白血球を増やそうとバナナも食べてます。(写真ピンボケですみません。)

前から気づいていたのですが、私の血液には常に血小板が沢山あるようです。化学治療を始めてからもあまり減りません。カーボプラチンって血小板減少が主な副作用のひとつの筈なのに。

「ねえ先生、私の血小板減りませんね〜」と笑顔で言ったら、ドクターMは「でも骨髄の癌のせいで血小板が増えることもあるのよ〜」ときた。もうホントに一言多いんだから〜!(慣れたけど…)

ところで、豚インフルエンザは少しずつ広がっていまして、今日はとうとう私の住んでいる都市の近郊でも、4人感染者が見つかってしまいました。でも婦人癌科の待合室でも、血液検査ラボでも誰もマスクをしてませんでした。みんな心配じゃないのかなぁ?診察の帰りに院内の薬局に寄ったら、そこでは一応マスクが売り切れてました…

一番の予防策は手を頻繁に洗うことだそうです。私もマスクと殺菌ジェルは携帯することにします。(マスクは日本人の友人にわけていただきました。)
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2009年04月06日

水仙の日

胸のムカつきも収まってきたし、苦しかった便秘も夜になって開通!今回は静脈痛もないし(ナースさんが上手だったのか?)調子いいぞ〜!明日あたりはどっと食欲もでてくるかな?食べすぎは困るけど、まったくお腹が空かないというのも気味が悪いです。

それから左のこめかみを押すと痛いんですけど、これは一体何でしょう。2週間前に壁に頭をぶつけたせい?それとも週末寝すぎたからでしょうか。なんかやだな〜。でも考えすぎると余計痛くなるから考えないようにしよ〜っと。

daffodil.jpg

今日は穏やかな良い天気だったので、運動がてらに近所を散歩しました。すると街のあちこちで黄色い水仙のピンを売っている人が… この黄色い水仙はカナダの癌協会(Canadian Cancer Society)のシンボルで、4月2-5日は年に一度の大キャンペーンらしく、ボランティアの方が街頭で水仙を売って寄付を募っていました。集まったお金は主に癌研究資金となるようです。キャンサーリサーチってお金がかかるもんね。癌協会も、私の行っている癌専門病院も、ちょっとしたグッズだけでなく、宝くじまで売って必死にお金を稼ぐ資金を集めているのです。カナダでは、「癌との闘い」(Fight Against Cancer)というと、患者個人の闘病だけでなく、社会全体でもっと効果的な癌の治療法の発見に努力し、癌の犠牲者がでない未来を目指す、という広い意味があるようです。別に今苦しんでいる患者を無視しているわけではないのですが、長期の視点に立っているのは確かです。

話は変わりますが、初代チャーリーズエンジェルのファラ・フォーセットの容態がかなり悪くなったとか。2006年に肛門の癌が見つかり、一度は寛解したものの、再発・転移。ドイツで胚性幹細胞を用いた実験的な治療を受けたそうですが、やっぱり癌は手強いですね。
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2009年04月02日

化学治療4回目無事終了

pigeons.jpg

抗がん剤の4回目は無事終わりました。体力の回復を待ったかいがあって、治療後も元気一杯。ウィンドウショッピングをしてアイスクリーム食べて帰ってきました。帰宅後も調子いいです。

私のかかりつけの病院のキモ外来はかなり大きくて、フロアの1/4くらいは占めていると思います。その大きなエリアを仕切り壁で小部屋に分けて、ある程度プライバシーを保てるようにしてあります。今日通されたのは、中心部からちょっと離れた、リクライニングチェア2つの静かなコーナーでした。

向かいのチェアを使っていたのは10代の男の子でした。身体は大きいけど顔にはまだ少し子供っぽさが残っていたので、多分15-16歳だと思います。あんなに若くて、あんなに健康そうなのに… ご両親が付き添っておられました。一生懸命育てた息子が癌になり化学治療を受けている… それを見守るしかないご両親の辛い胸中を思わずにいられませんでした。

外来キモでは、患者一人に付き添い一人まで、というルールが一応あります。でもルールは、全くないと収拾がつかなくなるからあるだけで、現実にはケースバイケースで対応する懐の深さがあります。今日会ったご家族のように、子供の患者に両親2人が付き添っている場合、ナースが注意したり他の患者が不公平だと文句を言うことはありません。それでも遠慮しているのか、一人が息子さんのすぐ横の椅子に座り、もう一人は通路のベンチに座って、時々場所交代していました。真面目な人たちなのでしょう。

病気と言うのはどんなに愛する者同士でもシェアすることができません。病気の症状も治療の副作用も、本人しか感じることができません。だからこそ、家族の不安感、無力感は言葉に尽くせないものがあると思います。精神的には患者本人の方が、患者の家族より楽なのかもしれないと感じることがあります。

さて、家に帰るとメッセージが残っていて、脳神経科医が手配した方のMRIがブックできたそうです。それも明日!(現地時間は水曜夜なので4月2日のことです。)カナダはMRIの台数が少なくて、普通なかなかアポが取れないので、嬉しいサプライズでした。予約確認のため折り返し電話すると、本当は6月まで予約がつまっているのだけれど、たまたま明日スポットがあいたので入れてもらえたということです。エイプリルフールじゃなかったのね。ラッキ〜!

ということで明日はMRIに行って来ます。狭いところはあまり好きじゃないけど我慢するぞ〜。



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2009年04月01日

キモへゴーサイン!しかし…

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さわやかに晴れたけど風の冷たい日でした。昼間の気温が5℃。風が強いので体感気温は-2℃。気分は春なんだけど、日本の真冬並みですね。

はりきって行った血液検査。結果は白血球がトータルで2600、好中球で1400。ささやかながら向上していて、悪くない数値だな〜と喜んでいる私をしり目に、ドクターは「骨髄抑制が…」とブツブツ。キモ再開に何だか乗り気でないようです。以前は好中球1000でも治療を決行したことを考えると、骨髄のことは実はエクスキューズで、本当は脳の問題で引っかかっていたようです。

今日のアポに備え、救急車で運ばれた先の病院でとった頭部CTをCDにコピーしてもらい、癌専門病院に持って行きました。それを見た癌病院のドクター達も「何か写ってる…」とザワザワ。主治医のドクターMは、MRIで頭部の問題がはっきりするまでキモを休んではどうか、とまで言いました。

ちょちょちょっと待って〜。MRIを受けるのは問題ないけど、お腹の癌くんだって放ってはおけないよ。センセー、今までの3回分無駄にしたくないから、これ以上間をあけずに続けましょう、とお願いしてようやくGOサインをいただきました。

そして最悪のシナリオを想定した一問一答。
私「キモが腹部の癌にはよく効いているのに、頭部の癌には効かないということも有り得るのですか?」
DR「あります。(きっぱり)血管の浸透度が違いますから。」

私「卵巣がんの転移は普通、腹腔内か、遠隔転移といっても肝臓、横隔膜、肺などに行くと聞いたのですが。全部スキップしていきなり脳に飛ぶなんてことあるんですか?」
DR「珍しいケースですが、そういうこともあります。今までの経験でそういう転移をした患者もいました。」

このドクターはちょっとSの気があるのか、がっくりくるようなことをズケズケ言ってきます。まあ変に同情されると余計辛くなるから、こういう風にあっさりしている方がいいのかもしれませんが。

気に病んでいても何も進展しないので、とりあえずMRIの順番待ちをして、キモはキモで進めて、毎日出来ることをやってくしかないですね。キモ室で痙攣がおきないことを祈るのみ。(おきても病院内なら、すぐ手当てしてもらえるからいいもんね。ふん。)

ところで興味深かったのは、脳転移疑惑が出たとたん癌専門病院は、私のMRIを自分達のところでやりたくなったようなのです。脳神経医を通じて別の病院の方で手配中だと説明してるのに、「じゃあ、うちからもオーダー出して、どっちか先にアポが取れたほうで受けましょうよ」なんて言って、かけたくもない二股を私がかけるはめになってしまいました。病院にも縄張り争いのようなものがあるのでしょうか。医師の微妙な心境を垣間見た思いでした。




posted by leo at 13:53| Comment(4) | 抗がん剤治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月25日

はずれドクターズ

予定では明日4回目の化学治療なので、血液検査と診察に行ってきました。
主治医のドクターMは出張中なので、代わりのドクターと研修医の2人でした。

doctors.jpg

ちょっと… 外れだったかも…
いえ別に、何がどう悪いってわけではないんですけど。
まだ若い先生で、ドクターMのような眼力と迫力は感じられませんでした。かといって先週お世話になった別の病院のERのドクターのような穏やかな手堅さもないし、まあ要は経験の違いなんでしょうね。

話題になったのは、やはり先週の下痢・嘔吐・ひきつけ騒動。あの日家に帰ってきてすぐ、こちらの病院(癌専門病院)にも報告してあるので、必要なら病院間で情報交換する時間は十分あったのですが、やはりそういう高度な(?)ことはしないんですよね。
(前述のERドクターは癌専門病院でとったCTの結果もご存知だったので、アクセスする方法はある筈なのですが、そのやり方を知らなかったり面倒くさいからやらなかったり、というドクターやナースもいるのだと思います。)

それで、私の方は体力もほぼ回復してきたんですが、キモは体調万全で臨みたいので、もう1週間延ばしてもらっちゃいました。相変わらず白血球の数が低めということもあり、ピンチヒッターのドクターは、治療延期に(私以上に)ホッとした表情でした。(危ない患者にGOサインを出して何かあったら責任問題になるのかな?)

それにしても、ドクターというのは患者がこうやって心の中で値踏みしているってことに、どれだけ気づいているんでしょうかね?人柄や態度だけでなく、ちょっとした言動… わかりきったことを質問してくるか、とか
こちらの質問にどれだけ的確に答えるか、とか患者は素人なりに医者の知識や経験の度合いを察することができると思うのですが。

ところで、3月9日のCTスキャンの結果ですが、すでにわかっていたことをオフィシャルに確認していただいた感じでした。わかっていたこと、というのはつまりカーボプラティンが奏功しているということです。皮膚下のグリグリが溶けた跡地は、まだうっすらとCTに写っていましたが、腹腔内の影(大腸付近に歯垢のように付着していたもの)はすっかり消えました。実は最近ウエスト回りが少し太くなったような気がして、腹水でもたまっていたらどうしようかと少し心配していたのです。どうやら水はたまらず脂肪がついただけのようです。(複雑な心境…)
とりあえずPR(Partial Response)は達成!もうちょっとでCR(Complete Response)だったのに惜しかったな〜。

あとはいつぶり返してくるか、ということになるのですが、ん〜少なくとも1年、出来れば2年以上は大人しくしていてほしいな〜。な〜んてまだ治療が終了してないのに気が早いですね。
posted by leo at 14:29| Comment(4) | 抗がん剤治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月20日

救急車アゲイン

火曜日の夜中過ぎにお腹が痛くなりました。
下腹に差し込むような痛み。それも切除した子宮や卵巣があったあたり。どうしたんだろう。化学治療中なのに悪くなってるの?と心配してヒーヒー言いながらも、どうにかウトウトできました。

朝になると腹痛は和らいだのですが今度は下痢。仕事は休んで一日横になっていたんですが、目が覚めるとトイレへ直行、疲れてベッドへ戻ってウトウト、目が覚めてまた下痢ピーの連続でした。午後になると、吐き気も始まり、今度はみぞおちの辺りが痛んできました。キモの後に飲むはずの吐き気止めが少し残っていたので飲んでみたら、もう水も受け付けず薬ごと逆再生。

夜になった頃には、下痢も嘔吐もどうにか収まったんだけど、なんだかどんどん身体の力が抜けていって(脱水症状?)、まだ胃が弱ったままだから水もほんの少し飲めないし、ジンジャーエールは切らしてるし… そして思っているうちに身体の力は抜ける一方で、もう立ち上がることもできない。ベッドにもたれて座ろうとしても、ドサーっと崩れ落ちてします。

これはもうだめだ、と観念して救急車を呼んだのが水曜の真夜中を過ぎてから。救急車が来てからも、ドアまで這っていって開けるのに5分以上かかったと思います。しかも車の中で全身のひきつけまで起こしてしまいました。「足の先が痙攣してるんですけど…」そう言って救急隊員さんに診てもらおうとした直後、全身に痙攣が広がって意識を失いました。

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目が覚めたら病院のベッドでした。救急隊員の人が一人ずっと付き添ってくれていました。

10ヶ月前、左卵巣の茎捻転の際は、救急車で運ばれたにも関わらず長時間待たされました。今回は運ばれた病院が違ったからなのか、すいてる時間帯だったからなのか、或いはひきつけを起こしていたせいなのか、すぐ診察していただけたようです。(病院のガウンに着替えたのも、点滴が入ったのも、頭部のCTをしたのも全く覚えていないのですが。)

先生に「頭部のCTには、腫瘍とか写ってなかったから大丈夫だよ」と言われて、「はぁ〜…」
そうよね、いくらなんでも、この時点で脳に転移なんてヒドすぎるもんね。

さらにレントゲンを撮り血液検査もクリアーして、とりあえず木曜の朝にはお家に帰らしてもらえました。脳神経科の検査は、また日を改めてということです。

しかし、あの腹痛→下痢→嘔吐は一体何だったんでしょう。可能性としては食中毒?ウィルス性感染?でも血液にははっきりと出ていなかったそうです。

実は、担ぎ込まれたときネグリジェ姿で靴も履いていなかったのです。だから帰っていいと言われても、どうしたものかと思案していました。すると親切なナースさんが呼び止め、セーター、ズボン、ジャケットをどこからか見つけてきてくれました。それを返しにこなくてもいい、と言う彼女に「本当?」と聞き返すと「今度あなたが困った人にあったら、その人を助けてあげてね」と言われました。

今回入った病院は天使ミカエルの名前がついています。
私は宗教心はまるでないのですが、試練の一日を乗り切った後で、本当にじんとくる一言でした。
posted by leo at 13:30| Comment(7) | 抗がん剤治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月12日

地味な腫瘍マーカー

winter tree.jpg

最近少し暖かくなったと思っていたら、今夜はまたマイナス7℃です。
でも日は長くなり、この前の日曜日からサマータイムに切り替わったので、夕方7時まで明るいのです。
しかし風の冷たさは東京あたりの真冬なみ…つか、もっと寒いですね。木々が芽吹くのもまだ1ヶ月以上先のことでしょう。


★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★  ★


卵巣がんの腫瘍マーカーはCA125と呼ばれています。

卵巣がんや子宮がんの細胞はCA125(という一種のタンパク)を産生するといわれ、血液中のCA125の数値が上がると、体内で癌が増殖中である可能性が高くなります。私の癌(漿液性腺がん)は特にCA125を量産するタイプです。

過去のリサーチでは、卵巣がんステージIの場合は50%、ステージII、III、IVの場合は80%くらいの確率で陽性になるという結果がでました。(参照したのはこちら

が、しかし…
お腹でグリグリが急成長していた昨年秋、私のCA125値は
10月22日→11
11月13日→11
と低空飛行… (35以下は正常値)
閉経後の正常値はもっと低いという説もありますが、それを考慮にいれてもやっぱり低い。私のちび癌くんたちは、マーカーに引っかからないよう隠密行動をとっている忍びの癌だったのでしょうか。

さらに1月6日→8 (化学治療を始める前日)
あれま、抗がん剤打つ前に下がっちゃったよ。怖気づいたちゃったの???

腫瘍マーカーなんて全然頼りにならないじゃん、と憮然としていたらその後…
1月27日→5 (1回目の化学治療後)
2月17日→5 (2回目の化学治療後)
と、地味〜に反応していることに気づきました。

細々とでもマーカーに増減傾向が出てくれると、将来再発を早めにキャッチするのに役立ちます。CTスキャンはもっと確実だと思うけど、経過観察になったら、せいぜい6ヶ月に1度くらいしか受けさせてもらえそうにないだろうから、マーカーさんが頼みの綱なのですよ。

CA125は数値そのものではなくて、変化に注目すべきものなのですね。話には聞いてましたが、実感しました。

私の場合は2桁になったら要注意…かな?
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2009年03月10日

CTスキャンしてきました

化学治療も折り返し地点まできたので、今日はCTスキャンをしてきました。

皮膚の下のグリグリ君たちが溶けてしまったので、前回のスキャン(11月)に写っていた腹腔内の怪しげな影もなくなってるといいな〜。結果は次のアポ(24日)までわからないけど、ちょっと期待してます。

そういえば、日本ではよくPETとCTと両方するらしいですね。カナダでは今のところCTだけです。本当に機械関係には弱い国で… 今日お世話になったスキャナーは東芝でした。

バリウムは200mlを1リットルの水で薄めて、半分を前日の夜、残りを朝飲んだのですが、不思議なのはそれだけ大量にガブガブ飲んでも、おトイレに行きたくならないのです。普通ならお茶だろうがジュースだろうが、飲んだ分だけきっちり出ていくんですが、バリウムは排出されないようにできてるのかなぁ。

ヨードの造影剤は、静脈から入ってくる瞬間にもわ〜っと喉のあたりに生暖かい感覚が湧き上がってきます。終わった後もしばらく力がでなくて、ロビーのスタバで30分くらい休みました。

ちょっと腑に落ちないのは、バリウムもヨードも検査を受ける人は皆同じ量なんですよね。でも身長185cm、体重90kgの人と私みたいなチビが同じ量でいいんでしょうかね?こっちは白人の子供サイズなんだから、その点を考慮してもらえるといいのにな。ショート、トール、グランデってお薬もサイズ分けして欲しいわ〜。

starbucks2.jpg
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2009年03月01日

ぱっとしない週末

水曜日が3回目の化学治療だったので仕方ないのですが
何だかドヨ〜ンとしてます。

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吐き気といっても吐くほどではないし、少量なら食べられるのですが、何だかこう胃の辺りがすっきりしなくて食欲があるとは言えないです。

最終的に嘔吐のシグナルをだすのは脳だそうです。それは熱いのも冷たいのも全ての感覚は、脳のそれをつかさどる箇所が機能していなければ感じなくなってしまうのでしょう。でも最初に異常が起きてそれを脳に伝えるのは、身体のそれぞれの部分です。(吐き気の場合は、消化器から分泌されたセロトニンというホルモンが脳への伝達役となるようです。)

お薬でセロトニンをブロックしているのですが、それでも胃の粘膜がやられているのを感じます。

点滴された左腕は相変わらず痛いし、今回は少し疲労感もあるかな?といっても起き上がるのが辛いほどではなく、買い物に行く元気もあるんだけでど、でも何となく疲れています。

吐き気止めの副作用で便秘になるし、やや不眠症気味でもあります。(多分デカドロンがステロイドだから)

この程度の副作用で愚痴っていたらばちが当たりそうですが、朝起きてスカッと気持ちいい、というレベルに早く戻りたいで〜す。
posted by leo at 16:04| Comment(2) | 抗がん剤治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月26日

化学治療3回目

PMH.jpg

キモセラピーの3回目が無事終わりました。(現地時間はまだ水曜です。)
今日はお天気も良く、キモ外来の受付についたら意外に混んでなくてラッキー。と思っていたら、私がチェックインした5分後くらいに、10人くらい次々と到着。危ないところでした。あの人達に先を越されていたら、待ち時間が1時間は延びてしまっていたでしょう。

キモルームにはベッドとリクライニングチェアと両方あり、私は1回目はベッド、2、3回目はチェアでした。チェアの回りには仕切りとかなくて、とてもオープンな感じです。

今日のアポは午前中だったんですが、皆さん朝食とか食べてこなかったのでしょうか?隣の女性はポテチをばりばり、向かいの女性はチョコチップクッキーをむしゃむしゃ。(2人とも少しメタボ)抗がん剤の点滴してる時くらい間食を控えた方が、というかせめて果物にした方がいいんじゃないか、などと余計な心配をしてしまいます。それで彼女達、何の点滴をしてるかと思えばシスプラチンなんですよ。抗がん剤の中でも吐き気の強さでは定評のある、あのシスプラチン!どうして気持ち悪くならないの?カイトリルとデカドロンのMIX点滴ってそんなによく効くの?と驚くやら感心するやら。

それと、今日はお土産をもらいました。フリース地の手作りブランケット。刺繍入り。有志の方が沢山作って寄付して下さったのだそうです。

blanket.jpg

"Healing Beyond the Body"
癌治療は身体だけではないんですね。人間には心があって、癌になったら不安になったり、落ち込んだりすることもあるのが自然です。だから精神面のサポートも癌治療の一環だということなのでしょう。私は、癌だからと憐れみの目で見られたくありません。でも、肩の力を抜いて、差し伸べられた善意には笑顔で感謝を示せるような、そんな心の余裕はいつまでも持ち続けたいと思います。

posted by leo at 13:44| Comment(3) | 抗がん剤治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月25日

やっとパスした血液検査

今日また血液検査をしてきました。(現地時間は火曜の夜です。)
好中球くんが1300にアップして、めでたく明日は3回目の化学治療です。ホッとした反面、やっぱり少しブルーです。明日から数日間、食が細くなることを予想して、今夜は爆食いしてしまいました。でも前回はキモ後も結構普通に食べてたから、このままでは治療が全て終了するころには太ってしまうかも。ん〜、それもまた困る。

今までの血液検査結果を振り返ってみると、白血球の総数は、そう悪くないように思えます。
1回目のキモの前→4100、2回目のキモの前→3300、先週→2800、今週→3200。
グレイトではないけどオーケーって感じですよね。
リンパ球やら単球やら、その他の種類の白血球の数もあまり減っていないのに、好中球だけやけに少なくなってしまった…ということは、白血球の中でも好中球は特に抗がん剤に弱いのかな?好中球が白血球の中で占める割合は、普通50-60%といいますが、私の場合は最近ずっと50%以下で、その分リンパ球の割合が高くなっています。いいのか悪いのかわかりません。

lymphocytes.jpg

ちょっと感心したのは、去年手術をした直後は好中球の数が、6100(1回目)、7400(2回目)、と跳ね上がっているんです。身体の一大事に骨髄がちゃんと反応してくれたんですよね。自然の力の凄さを感じます。そうやって身体を守ろうと活躍してくれた好中球が、今は薬の毒で弱ってしまったと思うと、本当に申し訳ないです。

またくだらない想像をすると、好中球というのはパトカーに乗った制服警官みたいな感じで、事件が起きたら大勢でサイレンならして駆けつけるイメージ。で、リンパ球は私服刑事みたいに、怪しい奴が潜んでいそうな所へそっと出かけて、地味に張り込み、聞き込みを続けて犯人逮捕に持ち込むタイプなのでは。健康で平和な街づくりには、どちらも欠かせないということでしょうね。
posted by leo at 14:47| Comment(1) | 抗がん剤治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月23日

はりきってる髪の毛

去年の今頃、私の髪は腰につくほどの長さでした。
10年以上そんな、超がつくほどのロングヘアだったので、会社でも近所でも「あ〜あの髪の長い人ね」と覚えられていて、私のキャラクターの一部になっていたような気がします。

去年の6月の初めに癌であることを知らされ、その約1週間後に、肩くらいの長さにカットしました。再手術を受ける場合、入院中も退院後も、あまり髪が長いと洗ったり乾かしたりが大変なので、手入れのしやすい長さにしたのです。30cm近く切って頭がずいぶん軽くなりました。その時点ではまだ、化学治療のことは考えていませんでした。その後、病気のすすみ方から化学治療を免れることは無理とわかってきて、段階的に少しずつ短くしていったら、髪を失う抵抗感をやわらげられるかな〜と思っていました。

hairstyle.jpg

ところが、ヘアースタイルを変えてから気づいたのですが、私の髪はやけに早く伸びるのです。異常(?)なほど伸びています。以前は超ロングだったから伸びても気づかなかったのかもしれません。また、髪は毛先をカットした方がよく伸びるという説を聞いたことがあるので、そのせいかもしれません。ただちょっと心配なのは、髪が早く伸びるということは、細胞分裂が活発な証しかもしれませんし、だとすると癌細胞もせっせと分裂している可能性があります。去年の秋、皮膚の下のグリグリが日に日に大きくなっていくのと同時進行で、髪がすごい勢いで伸びていたのはイヤな感じでした。

1月に抗がん剤の投与が始まったとき、私はカーボプラティンの単剤なので脱毛は稀だと知っていました。それでも薄くなるくらいのことはあるのかと思っていたら、それも今のところはないようです。それどころか、ますます伸びてモサモサし放題です。これにも、安堵と不安の混ざりあった複雑な心境です。もし薬が効いていなかったらどうしよう、グリグリは確かに消えつつあるけど、腹腔内の臓器に近い、もっと危ない箇所で癌が増殖していたらどうしよう、とふと怖くなる瞬間があります。多分考えすぎでしょう。

しばらく前に、職場で割と仲良くしている人に、つい気を許して化学治療ことまでベラベラ喋ってしまいました。副作用の話になったら、「それで、いつ髪は抜けるの?」と聞かれて言葉につまりました。何という無神経な質問!で、私の使っている薬では多分抜けないと説明すると、「えっキモをやったら必ず脱毛するんじゃないの?」とびっくりしていました。その人は、お母さん、お兄さん、お姉さんと家族3人を癌で亡くされています。その割には、癌についても治療についてもあまり知識がないようなので、こちらも驚きました。

一般的には化学治療を施す際、抗がん剤を2-3種類併用することが多く、そのうちに1つでも脱毛を起こす薬が入っていれば、当然髪も抜けてきます。そんなことから、抗がん剤で脱毛を経験する患者さんの数も多くなるのでしょう。また、マスコミなどで癌の問題が取り上げられると、必ずと言っていいほど脱毛の話もでてきます。全ての抗がん剤が脱毛を伴う、と思われても無理ないのかもしれません。

私もタキソールを併用していたら、ヅラのお世話になっていたと思います。幸か不幸か好中球が少ないおかげで、ドクターもタキソールの話はぷっつりしなくなりました。(今のところは)

脱毛がメインの副作用に含まれている抗がん剤には、タキサン系の他、シクロホスファミド、エピルビシン、ドキソルビシン、トポテカン、イリノテカンなどがあげられます。卵巣がんへの使用が承認間近のドキシルや、承認申請中のジェムザールでは脱毛はあまり起こらないようです。(ただし他の副作用があります。)

タキソールは抗がん剤の中でも、医者の間でかなり信頼されているお薬なので(しかも元もと卵巣がんの為に開発されたお薬だし)、今使わなくても将来使うことは必至でしょう。私の髪の毛にしてみれば、地平線の彼方に暗雲が垂れ込めているような状況なので、今のうちにせっせと伸びておこうと頑張っているのかもしれません。そう考えると哀れな髪の毛なのです。   

posted by leo at 18:24| Comment(2) | 抗がん剤治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月18日

治療が延期に…グスン

今週は3回目の化学治療の筈でした。
が、血液検査をしたら好中球が900だったので、一週間伸びてしまいました。
そして、これからは4週間に1度のペースに落とす、という話になりました。がっくりです。

回復が遅いのは貯蔵量がもともと少なかったのでは、と言われました。確かに好中球は、キモを始める前から1900しかなくて、2回目の治療前は1000でした。ということは、今日の数値と100しか違わないんだから、almost sameでしょう〜と押したのですが、ダメダメダメとキッパリ断られて帰ってきました。

日本で治療している方のブログなど読むと、白血球がトータルで1500だとか、私よりもっと血液の状態が悪くても治療を決行している病院も多いように思えます。決行するにせよ、待つにせよ、化学治療中の人にとって、白血球数というのは共通の悩みの種のようですね。

私の場合、大きな腫瘍だの腹水だの、という一刻を争うような病状ではないので、全身状態を悪くしてまで3週間サイクルにこだわってもメリットがない、ということは論理的に理解できます。でも感情レベルではさっさとすましてしまいたいです。

ちなみに、製薬会社の臨床実験によると、カーボ単剤で好中球が1000以下になってしまう人は16%だったそうです。また、ドクターが頭の中で比較する対象は、血液の濃そうな体格のいいカナダ人でしょうから、いくら私が口で大丈夫だと言っても、検査結果の数字の方を信じてしまうのも、何となくわかります。そういえば、2度目の手術後に赤血球の数がちょっと落ちたときも、大騒ぎになったんだっけ。はぁ〜。海外で治療してると、こういう細かい部分で多少不満がでますね。

でも本当に気分はいいんです。元気一杯なのだ。先週はカゼをひいたけど、くしゃみと鼻がグズグズしただけで、熱も出なかったし。私の身体、好中球が少なくてもちゃんとカゼを治せるんだ〜、なんて感激しちゃいました。


ところで、白血球と一口に言いますが、実際には好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の5種類あるのだそうです。その内でメインは好中球とリンパ球。好中球は、体内に入ってきた細菌などの異物を、ムシャムシャムシャと美味しく食べてしまいます。だから好中球が少なくなると、感染のリスクが高くなるというわけです。

私のイメージする好中球はこんな感じ。

neutrophil.jpg

でも実際はこ〜んな姿をしています。



一方、リンパ球は免疫・抗体を作るのが主な働きで、がん細胞をやっつけると最近話題のNK細胞も、リンパ球の一部です。
実は私、リンパ球は人並みにあるんです。今のところ。ちょっとうれしい〜。




posted by leo at 15:38| Comment(0) | 抗がん剤治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月11日

カゼひいた

2回目の化学治療から10日あまり経ちました。
今回もたいした副作用はありませんでした。えへっ。

胸のむかつきは初回より強かったですが、薬を飲んでいたら、日常生活に差し支えるほどではありませんでした。カーボプラティンは、人によっては強い吐き気のでる薬なので、私はラッキーなのだと思います。

それと今回は聴覚異常も起こりませんでした。

点滴をした方の腕はやはり痛みました。ナースさんに事情を話して、カーボの後に流しの点滴を長めにいれてもらったんですが、やっぱりダメでしたね〜。私の腕の血管、漏れてるのかしら。

cold.jpg

と、順調だったんですけど、ここにきてカゼをひいてしまいました。
抗がん剤投与から10-14日目くらいに、血球の数が一番落ちるといいますので、抵抗力がなかったんでしょうね。カゼをひいてる人のそばに行った記憶もないんですが、外出とか普通にしてたから、どこかで拾ってきちゃったみたいです。寒いカナダの冬ですし。

でも私、これまではカゼをひかないのが自慢だったんです。カナダの冬は18回目なんですが、カゼをひいたのなんて過去数回。そんな自信も、白血球の数が人並み以下になったら脆いものです。あ〜、ちょっとクヤシイ。

まあカゼといっても、鼻カゼで、普通の状態だったら気にもとめない程度のカゼであります。そんなしょぼいカゼでも、悪化して肺炎になっちゃったらどうしよう、とビクビクしてしまう自分が悲しい。来週までにしっかり治さなくては…

赤血球の方はそんなに落ちていないような気がします。前回は今くらいの頃に立ちくらみとかあったのだけど、今回は大丈夫です。

お腹のグリグリは、順調に縮小して、触るとかすかにわかるのが3ヶ所残ってます。全部消えてなくなるといいのにな。
posted by leo at 17:55| Comment(0) | 抗がん剤治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月29日

化学治療2回目

のんびり書いてきたこの日記もめでたく現在形になりましたよ〜。

昨日は化学治療の2回目でした。
血液検査の結果では好中球が1000しかなくて… 
単剤を一回受けただけなのに、へたれた脊椎で困ります。
血液状態次第では3回目以降は4週に1度になるかもしれないってドクターが言ってましたが、それでも続行。せっかく効いてる抗がん剤をやめるわけにはいかないのだ!

snow day chemo.jpg

昨日はまた1日中雪が降りまして… カナダだからいつも雪が降っているかというと、そうでもないんです。なんだか私の治療に合わせて雪が降ってるみたいです。

治療自体は今回も良好。待ち時間も前回より短かったし。アポがお昼時だったので、点滴受けながらサンドイッチ食べてる人とかもいて、相変わらず皆さん食欲ありますね。

それと、昨日は無料のジュースとクラッカーの他、ボランティアの人が作ってくれた帽子の無料配布というのもやってました。

お隣の椅子には86歳のおばあさん。ものすごくしっかりしていて、付き添いなしで、雪の中一人で通院しているんですよ。目が合ったら「ま〜あなた、そんなに若いのに大変ね〜」って同情されました。そんなに若くありませんが、私も86までがんばりたいものです。

夜少し胸がむかつきましたが、ごはん食べたら治っちゃいました。点滴の吐き気止めが切れるころ、またカイトリルとデキサメサゾン飲まなくちゃ。便秘になるのがたまにキズだけど、吐き気よりはいいもんね。
posted by leo at 16:26| Comment(0) | 抗がん剤治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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